カタカナ発音を卒業!初心者が今日からできる英語発音トレーニング
英語を勉強していても、「発音がどうしてもカタカナっぽくなってしまう…」と感じたことはありませんか?
カタカナ発音は、日本語と英語の音の仕組みやリズムの違いから自然に起きてしまうものです。
しかし、その原因を知り、正しい練習法を取り入れれば、短期間で大きく改善できます。
今回は、日本語話者がカタカナ英語になってしまう理由と、初心者でも今日からできる効果的な発音トレーニング法を、具体例と外部リソースとともにご紹介します。
日本語話者がカタカナ英語になりやすい3つの理由
① 日本語は母音の数が少ない
日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5種類のみ。
一方、英語には少なくとも12種類以上の母音があり、日本語の5母音では区別できない音が多く存在します。
例えば、日本人がよく混同する音として、[æ] と [ʌ]、そして [ɑ] があります。
“cap” と “cup” と “cop” を比べると、母音の位置や口の開きが異なります。この違いを意識せず日本語の感覚で置き換えて発音すると、全く別の単語に誤解されてしまうことがあります。
練習方法としては、鏡の前で口の形を確認しながら発音することや、Cambridge Dictionaryの音声を1単語ずつ繰り返すことが効果的です。
② 日本語は子音のみで発音しない
日本語では音節末を母音で終わらせるのが基本で、子音だけで音を止める習慣がありません。
そのため、意識しないと cat を「caト」、desk を「deスク」のように不要な母音を足して発音してしまい、英語話者に理解されない発音になる危険があります。語末の子音を正しく発音するには、息を止める感覚が重要です。
例えば “cat” は t の音を出す瞬間に息を止め、“desk” は k の音で喉を閉じます。
最初は不自然に感じますが、録音して聞き返すと改善点が明確になります。
例文で練習:
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cat → 語末の「t」で舌を口蓋に当てて止める。
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desk → 語末の「k」で息を止める。
③ 日本語には強勢アクセントがない
日本語はモーラ(拍)単位の均等なリズムで話されます。
英語はストレス(強勢)アクセントの言語で、重要な単語や音節を強く、その他を弱く発音します。強勢を付ける練習では、まず単語単位でストレスの位置を確認します。
例えば “important” は imPORtant と二音節目を強く発音します。
文全体でも、意味を伝えたいキーワードを強く発音し、それ以外は弱く短く発音するのが自然な英語です。例えば “I want to go to the store.” では “store” が最も強く発音されます。
英語のストレスパターンについてはOxford Online Englishの解説も参考になります。
今日からできる発音トレーニング法
1. シャドーイング(Shadowing)
聞くだけより真似する方が数倍効果的です。
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ネイティブ音声を聞きながら、0.5秒遅れて真似します。
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例文:「I’m looking for a book about history.」を流して同じ抑揚で繰り返す。
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英会話教材やYouTubeの短い音声素材が効果的です。
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意味を理解しながら行うことで、発音だけでなくリズムも身につきます。
2. ミラーリング(Mirroring)
口や舌の動きまでコピーして「そっくりさん」になるつもりで。
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音声と同時に声を出し、口や舌の動きを完全に真似します。
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例文:「Could you tell me the way to the station?」を口の動きまで合わせて練習。
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発音記号だけでなく、口の開き方・唇の形・舌の位置までコピーする意識が大切です。
3. 録音チェック
自分の発音を客観視する最も確実な方法です。
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自分の声を録音して元音声と比較します。
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「母音の聞き分け」「語末の子音」「強弱の付け方」を重点的にチェックしましょう。
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無料アプリ(例:Elsa Speak)を使うとAIが発音を判定してくれます。
発音で意識すべき3つのポイント
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母音の区別を正確に
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日本語で同じ母音に聞こえても英語では複数の音があることを意識する。
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不要な音を足さない
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つづり字(できれば発音記号)を確認し、その英単語に不要な母音を足して発音しないように心がける。
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強勢とリズムを付ける
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単語を覚えるときは強勢の位置までセットで覚える。
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文章では意味を意識し、重要な単語は強く、前後のつなぎは弱く発音して英語らしい抑揚を作る。
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関連記事(内部リンク)
外部リンク(参考リソース)
練習のコツ
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毎日5分からでOK。継続が何より大事。
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知っている単語ほど発音を見直す。
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「完璧」を目指すより「伝わる発音」をゴールにする。
まとめ
カタカナ発音は、日本語と英語の音の仕組みの違いから自然に起こるものです。
原因を理解し、シャドーイングやミラーリングなどの練習を続ければ、短期間で「聞き手に伝わる発音」に近づけます。
今日から少しずつ、発音練習を日常に取り入れてみましょう。
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